冤罪被害者・守大助さんとの面会[後編]
看護師として
面会中、国民救援会のSさんが守さんに差し入れに何が欲しいかを聞かれたとき、守さんが看護雑誌を依頼されていたことも印象に残っています。
これだけ時間が経っても、看護の勉強を続けられている守さんを思うと、獄中で自由を奪われている15年もの期間を、もしも社会で看護師として働くことができていたなら、どれだけの人が救われて社会に多大な貢献されていたか、そして守さんやご家族がどれほど違った人生を歩まれていたか、ということを考えてしまい、やるせない気持ちになりました。
司法を変えるために
歪んだ司法を根本から変えていくため、「最高裁判事×印運動」(衆院選の際実施される最高裁判所裁判官国民審査で、最高裁判事に全て×印をつけ、現在の司法の在り方に異議を示す運動)というものを起こしていることもお伝えしました。
その際、守さんがこのようなことをおっしゃっていました。
「検察や警察(の体質)はこれからもきっと変わらないと思う。でも、裁判所は変わらなくてはならない。裁判所が変わり、公正な判断さえしてくれれば、こんなことにはならない。」と。
本当にその通りだと思い、守さんが1日も早く釈放され、無罪を勝ち取れるよう、そして冤罪が起こらない社会にしていけるよう行動していきたいという思いを強くしました。
千葉刑務所前にて。奥にみえる刑務所の正門を近くで写真に撮ろうとしたら、敷地内での撮影は禁止と言われてしまい、仕方なく外から撮影。赤レンガの立派な建築でした。明治時代に建てられたそうです。
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守大助さんは、無実にも関わらず15年にも渡り、獄中での生活を強いられています。
5名の患者の急変は、筋弛緩剤の薬効と矛盾し、他の原因で合理的に説明できることを弁護側が複数の医師の証言によって既に立証しており、そもそも事件はなかったのです。
守さんは30歳で逮捕され、現在45歳と伺いました。働き盛りで私生活も最も充実し、人生を謳歌できる大切な期間を、愛する人たちと引き離され、隔離された自由のない世界で過ごさなければならない理不尽を思うと、本当にやりきれない思いになります。
読者の皆さん、守大助さんのために、是非再審開始を求める署名を書いて送ってください。あなたの一筆が守大助さんを助けることにダイレクトに繋がります。一筆一筆が積み重なり、それが大きな国民の声となって裁判所を動かします。
どうかよろしくお願いいたします。
↓ 下記URLで署名用紙を印刷していただけます ↓
http://homepage2.nifty.com/daisuke_support/saishinshomei-3.pdf
そして、司法が変わらなければこの先も同じような冤罪被害者が生まれ続けることになってしまいます。守さんがおっしゃるように、裁判所さえ公正な判断をしてくれれば、国民の人権は守られるのです。
政治家に任せきりにしておくのではなく、私たち国民1人1人が何ができるかを考えてみませんか?